2019年からサプライ契約をしているアレッシオ
「ここで栽培されているヘーゼルナッツの品種の違いを学びました。ジッフォー二種は、この土地では非常に育ちやすいですが、ロマーナ種は成長に少し時間がかかります。しかし、ロマーナ種は、実をつけるまでに成長すると非常に花付きがよく、比較的乾燥に強いのが特徴です。」
「イタリアヘーゼルナッツ農園(Noccioleti Italiani)」 プログラムのコンセプトが生まれたのは、2011年でした。このプログラムが実際に稼働し始めたのは、ロアカーがトスカーナ州に自社農園を設立した2014年です。ロアカーが所有するコルテ・ミグリオリーナ(オルベテッロ)とコッレルンゴ(ロッカストラーダ)の農園内で、240ヘクタールを使ってヘーゼルナッツの栽培が開始されました。
以来、ロアカーとのヘーゼルナッツのサプライ契約を結ぶ農家の数は増え続け、トスカーナ州からヴェネト州、マルケ州、ウンブリア州へとその範囲を広げています。
サプライ契約を結ぶことで、農家の人たちには様々なメリットが生まれます。例えば、長期パートナシップ契約は、収穫物全てを農家に有利な価格でロアカーが購入することを保証します。このプログラムには、他にも技術コンサルタントの提供や生産物の初工程を農場内で行うサービスも含まれています。さらに、インテーザ・サンパオロ銀行の協力を得て、このプログラムに携わっている農家が有利に利用することのできる融資枠を実現しました。
「ここで栽培されているヘーゼルナッツの品種の違いを学びました。ジッフォー二種は、この土地では非常に育ちやすいですが、ロマーナ種は成長に少し時間がかかります。しかし、ロマーナ種は、実をつけるまでに成長すると非常に花付きがよく、比較的乾燥に強いのが特徴です。」
「私にとってロアカーと言えば、まず思い浮かぶのは起業家のイメージです。ロアカーは、すでに商品としての販売が約束されている農作物の栽培の機会を農家に提供しています。ロアカーがこのプログラムを始めるまでは、トスカーナ州にはヘーゼルナッツの農園は存在していませんでした。」
「農業を熟知するには時間がかかります。当然、失敗も付き物です。ブドウ畑のような土壌や農作物の管理は、ヘーゼルナッツの栽培ではまだ確立されていません。土壌や植樹場所によって異なる様々な条件について詳しく説明しているマニュアルやガイドラインもありません。ここは海沿いですし、この土地で今までヘーゼルナッツが栽培されたこともないため、その栽培に適した管理体制の構築はこれからです。」
自然が育む品質