ロアカーのイタリアヘーゼルナッツ農園

自社農園や地元の農家と共同で栽培したイタリア産ヘーゼルナッツのみを使用しています。

ロアカーのイタリアヘーゼルナッツ農園

自然が育む品質

ヘーゼルナッツは、主要原材料の一つであり、常にロアカーの製品の鮮度と“いいもの”の象徴として、その存在を示してきました。

私たちは、厳選されたイタリア産のヘーゼルナッツのみを調達し、そのヘーゼルナッツの香ばしさを最大限に引き立てるために、自社で焙煎しています。

ヘーゼルナッツをイタリア産のみに限定する理由は、高い品質を一定に保ち、栽培に携わる農家が経済的、かつ環境保護的な持続可能性を徹底するためです。私たちのヘーゼルナッツは、トスカーナ州を筆頭に、その他の3つの地域(ヴェネト州、ウンブリア州、マルケ州)で栽培されています。自社経営農園が栽培しているものもあれば、長期栽培契約を結んでいる農家が栽培しているものもあります。「イタリアヘーゼルナッツ農園」プログラムは、高品質な原材料を安定して確保するためだけではなく、現地のヘーゼルナッツ栽培を促進し、農業の活性化を図ることも目的としています。

自社農園のコルテ・ミグリオリーナでは、必要とされる場所に、正確にゆっくりと潅水する「地下点滴灌漑」システムを採用しています。このシステムを使うことで、標準的な灌漑システムと比べて、水の使用量を最大30%削減することができます。

私たちは2021年に、コルテ・ミグリオリーナの自社農園に50kWpの太陽光発電システムを設置し、2022年末にはコッレルンゴの農園に75kWpのシステムを設置しています。このように、ロアカーのヘーゼルナッツ農園では、エネルギーの自給自足を実現しています。

 

ロアカーのイタリアヘーゼルナッツ農園

自然が育む品質

エコメソッド

ロアカーは、2019年に液体肥料業界トップのBMS マイクロニュートリエンツから、エコメソッド認証を取得しています。ロアカーが所有するトスカーナ州の農園、コルテ・ミグリオリーナ(オルベテッロ)とコッレルンゴ(ロッカストラーダ)で、従来の施肥をエコメソッドに変えたことで、2019年にCO²の排出量の91.34%削減に成功した実績が認められた結果です。

研究と開発

トスカーナ州にあるロアカーの2つの農園では、トンダ・ディ・ジッフォーニ とトンダ・ロマーナの2品種のヘーゼルナッツを栽培しています。オルベテッロ にあるコルテ・ミリオリーナ農園では、他のカバノキ科の樹木を育成し、その環境への適応力と溶け込み具合の研究をしています。

サプライ契約

現在私たちは、一部のヘーゼルナッツをトスカーナ州の、総面積約270ヘクタールの2つの自社農園から調達しています。他にも、ヴェネト州、ウンブリア州、マルケ州、トスカーナ州で、ロアカーとサプライ契約を結んでいる90軒の栽培農家が、合わせて約500ヘクタールの土地でヘーゼルナッツを育てています。

ロアカーのヘーゼルナッツの生産

「イタリアヘーゼルナッツ農園(Noccioleti Italiani)」 プログラムのコンセプトが生まれたのは、2011年でした。このプログラムが実際に稼働し始めたのは、ロアカーがトスカーナ州に自社農園を設立した2014年です。ロアカーが所有するコルテ・ミグリオリーナ(オルベテッロ)とコッレルンゴ(ロッカストラーダ)の農園内で、240ヘクタールを使ってヘーゼルナッツの栽培が開始されました。

以来、ロアカーとのヘーゼルナッツのサプライ契約を結ぶ農家の数は増え続け、トスカーナ州からヴェネト州、マルケ州、ウンブリア州へとその範囲を広げています。

サプライ契約を結ぶことで、農家の人たちには様々なメリットが生まれます。例えば、長期パートナシップ契約は、収穫物全てを農家に有利な価格でロアカーが購入することを保証します。このプログラムには、他にも技術コンサルタントの提供や生産物の初工程を農場内で行うサービスも含まれています。さらに、インテーザ・サンパオロ銀行の協力を得て、このプログラムに携わっている農家が有利に利用することのできる融資枠を実現しました。

2019年からサプライ契約をしているアレッシオ

「ここで栽培されているヘーゼルナッツの品種の違いを学びました。ジッフォー二種は、この土地では非常に育ちやすいですが、ロマーナ種は成長に少し時間がかかります。しかし、ロマーナ種は、実をつけるまでに成長すると非常に花付きがよく、比較的乾燥に強いのが特徴です。」

2021年からサプライ契約をしているトマッソ

「私にとってロアカーと言えば、まず思い浮かぶのは起業家のイメージです。ロアカーは、すでに商品としての販売が約束されている農作物の栽培の機会を農家に提供しています。ロアカーがこのプログラムを始めるまでは、トスカーナ州にはヘーゼルナッツの農園は存在していませんでした。」

2020年からサプライ契約をしているエットーレ

「農業を熟知するには時間がかかります。当然、失敗も付き物です。ブドウ畑のような土壌や農作物の管理は、ヘーゼルナッツの栽培ではまだ確立されていません。土壌や植樹場所によって異なる様々な条件について詳しく説明しているマニュアルやガイドラインもありません。ここは海沿いですし、この土地で今までヘーゼルナッツが栽培されたこともないため、その栽培に適した管理体制の構築はこれからです。」